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プロの専門店アピール | ||
宮島石油販売 新発田バイパスステーション | ||
新潟かわら版 vol.7 (1999.08) 掲載より |
宮島石油販売は2年前から洗車特化型給油所を展開し、その先進的な運営形態に全国から注目が集まっている。 新発田バイパスステーションもその一つで、最新鋭の高圧スチームによる泡ムートン手洗い洗車をはじめ、エコノミー洗車から下部洗浄などを含めた洗車メニューのフルライン化が特徴。さらに洗車専門スタッフを採用するなどプロの技術力の高さを活かした洗車専門店をPRし、利用客の拡大を図っている。 渡辺孝治専務は、「 洗車専門業態の先駆けとして注目されたが、設備投資も大きく、コスト面での課題は多い。顧客二一ズが多様化する中、洗車価格も二局化しつつあるが、お金をかけても仕上がりの良さを求める顧客二一ズは相当高い。ただ、一生懸命働いている従業員に利益が還元できない現状では、まだ成功段階とはいえない。 」と述べている。 |
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顧客も順調に増える | ||
新潟シェル アーチパークオーガタss | ||
今年5月に前面道路から見える場所に泡ムートン洗車機を設置し、洗車専門店をめざした店づくりを開始。ノボリやメニューボードで“洗車だけでもお気軽に”と店頭告知を徹底するほか、PR用チラシに「洗車ボーイ・オーガタ」という専門ショップ名を採用し、“洗車プロショップ”をPR。 さらに、スタッフの取り組み意識を高めるためにユニフオームも独自に一新する力の入れようだ。 曽我義男常務は、「 現金客が7割以上を占める顧客層を考慮し、施設、スタッフ両面で販促に取り組み始めた。いまのところ手洗いの泡ムートン洗車と布洗車機の利用は半々。スタートしたばかりだが、週末を中心に洗車のみの顧客も増加し、順調に推移している。今後は洗車メニューの多様化や専門スタッフの育成を検討し、洗車専門業態を本格化していきたい。 」と抱負を述べている。 |
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洗車収益50%増を達成 | ||
中村石油 長岡ニュータウンss | ||
新潟かわら版 vol.8 (1999.09) 掲載より |
今年4月に泡ムートンを導入して以来、洗車ステーションとして店づくりを進めている。具体的にはブラシ、布、泡ムートンの各メニューごとの洗車機を設置し、ユニホームの一新、オリジナル告知ボードの掲示などに取り組み、法人関連ユーザーが多いことに着目してスタッフの販売意識の改革や仕上がり具合などを追求した結果、月平均70万円だった洗車売上が100万円をクリアするようになった。 特に8〜9月は組合主催の「洗車まつり 」で顧客への懸賞PRを進めると同時に、タイアップ効果を狙ってスタッフのポイント別インナーキャンペーンを展開。現在までの洗車収益額は前年比50%増を違成している。 渡辺所長は、「 長岡ではどうしても冬場以外の実績底上げが不可欠。そのためにも雨天時のファインコートと晴天時のイオコートの販売を軸に、天候に左右されないメニューづくりを進めている。これからは汚れを落とすだけでなく、車の塗装面を意識したアフターケアを充実させないと二一ズは得られない。 」と人材と技術の両面での付加価値提供の必要性を指摘している。 |
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レイアウトにこだわり | ||
高助 黒崎インターss | ||
新潟かわら版 vol.8 (1999.09) 掲載より |
これまでタイヤやオイルを油外の中心に位置づけていたが、昨年開始したユーザー車検に続き、今年6月から洗車ステーションに取り組み始めた。洗車だけでも気軽に来店できるように敷地内に洗車誘導用の導線を引き、案内ボードも随所に設置。泡ムートン洗車機は作業が見えるセールスルーム前、通行車両にアピールする意昧で出口付近に設置するなどレイアウトにこだわった。 また、接客レベル向上のために社員の増員やアルバイトの戦力化にも力を入れ、ポスティングと店頭でのチラシ配布を徹底。特に8〜9月は“洗車まつり”に参加してPRを強化した。 遠藤所長は、「 顧客層の中心である現金客から支持を得ることが課題。多様化する二一ズに応えるために洗車メニューを拡大し、商品ごとのサービスをコース分けした。現在、布と泡ムートンの利用比率は7対3。泡ムートンの仕上がり具合の良さを実感する声も多く、カーケアにこだわる若年層や高級車を中心に固定客が増えつつある。来店客の洗車利用率を高めるために、今後も洗車中心の店づくりを進めていく。 」と抱負を語っている。 |
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数セットを購入してくれる顧客も | ||
コバネン 妙高高原ss | ||
新潟かわら版 vol.9 (1999.10) 掲載より |
8月が最需要期なので、洗車まつりの参加をきっかけに期間中の個別目標やインセンティブなどを明確にしてスタッフの取り組み意識を高めた。 特にキャンペーンとの相乗効果を図ったのが洗車回数券の販路拡大。つねに札幌旅行招待という懸賞をつけた上で、応募券は1500円ごとに1枚、回数券なら2500円で3000円分相当の利用ができることを強調し、1セットにつき2枚の応募券を配布した。 回数券を割安な1本価格に抑えたことに懸賞がかみ合い、数セットを購入してくれる顔見知り客も多く、今回は応募券を追加発注するほどキャンペーンにうまく乗れた。ただ地元顧客の需要は限られているので、目先の収益より継続して利用してもらえる商品を提供することとアフターケアまで万全にすることが必要。 さらに観光地ならではのスポット客も多く、今後は季節の変わり目や週末などの機会を見据えた独自の付加価値イベントに取り組み、洗車関連の収益向上につなげたいと思っている。 |
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コミュニケーションのきっかけに | ||
白勢商事 ホワイトスピリッツこ〜どss | ||
新潟かわら版 vol.9 (1999.10) 掲載より |
燃料油マージンが10円を下回る現状を踏まえ徹底して油外販売のオペレーションの統一化を進め、人件費を油外で完全にカバーすることに成功、現金比率が高い当SSでは、洗車まつりが当社の洗車販売システムにうまくかみ合ったほか、応募券の記入を頼む時にコミュニケーションがとれることでセールスアプローチも広がり、収益に大きくつながった。 実務的な部分では12人在籍のアルバイトの戦力化を踏まえ、勤務時に必ず声かけヒット率や油外売り上げなどに関する目標と結果を記入させているほか、顧客形態に応じたセールストークをマニュアル化することで、モノが売れる環境づくりを整備。 洗車販売では、来店客すべてに割引クーポン券を配付し、それを利用した際にプレミア付の洗車前売りチケット(5000円、1万円、2万円)を勧める2段階セールスを採用した。さらに洗車まつり期間中、スタッフの士気を高めるために洗車前売りチケット獲得のインナーキャンペーンに取り組んだ。 |
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顧客から『安すぎる』と言われ | ||
樋口 村松ss | ||
新潟かわら版 vol.9 (1999.10) 掲載より |
これまでなかなか手がつけられなかったアイドルタイムを活用し、電話予約による手掛けワックスを始めた結果、利用が増えて大幅な収益アップにつながった。来店時に「電話1本でクリーンなカーライフを送りませんか」というキャッチコピーのチラシを配布。 依頼の多くは会社のオーナーなどの高年齢層や婦人層など。とにかく元手がかからないで取り組めることが一番大きい。固形ワックスによる作業をみせるうちに、顧客からは「ワックスがけと室内清掃までして、この価格では安すぎる」との指摘も。 原点に帰った真心のサービスと割安感がなじみ客に伝わり、相乗的に機械ワックス洗車も安定感を増した。冬場の利用減が課題だが、井戸水使用でコストがかからないため、洗車に特化した店づくりに取り組めればと思う。また、今回の洗車まつりではA賞の札幌旅行の当選者が出たが、地域柄、対面販売が最も重要であり、こうした当選PRも含めて顧客に喜ばれる関係を築ければと思っている。 |
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『磨き』重視で信頼獲得 | ||
新津石油 牡丹山ss | ||
新潟かわら版 vol.19 (2000.09) 掲載より |
新津石油牡丹山SS(中野吉博所長・昭和シェル系)では、カード・現金化の商流に対応するため、掛売り客中心だった油外販売手法を大幅に見直し、「見積書」の徹底配布による告知販売スタイルを推進している。また、今月からはパソコンによる顧客管理システムも本格稼働させた。 油外の中核は車検。キャンペーンを年2回実施し、予約を含めた1年分の車検獲得に取り組んでいる。同社グループの整備工場に持ち込む方法に加え、2年前からは代行車検にも着手して車検メニューを増やした。 今後は、2級整備士を育成して専門認証工場資格を取得することも検討中。ボンネットを開けてもらうために、まずストップランプの点検から始めたというが、押し売りは絶対にしない。ボンネットを閉めてから点検状況を伝え、その上でユーザーの要望があれば作業に入る「 セルフ販売」方式を徹底している。 また、洗車や簡易鈑金塗装などのカーディテーリングにもに力を入れているが、特に重視するのが「磨き」。磨きの知識は、ユーザーからの信頼獲得に大きな効果があるとのことだ。 中野所長は「 当店では押し売りにつながる懸念があるので目標のグラフ管理は一切やらないが、アルバイトを含めた全員に目的意識を持たせるとともに、結果に対するフオローを心がけている。油外を売るためには、技術力と知識を常に高めながら、セルフ販売方式を徹底するしかない。 」と、“継続は力なり”の実践によって成果を上げている。 |
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利用客の満足度向上を狙う | ||
中村石油 柏崎松美ss | ||
新潟かわら版 vol.26 (2001.04) 掲載より |
中村石油柏崎松美SS(霜田大二マネジャー・日石三菱系)は、消費者と一緒に車の状況を見ながら最適な洗車メニューを提案する方法で高収益を上げている。洗車事業に着目しているのは、ボディの汚れや水垢などは視覚で直接判断できるため、若いスタッフでも消費者と最もコミュニケーションが取りやすいから。 ただ、洗車はほかの油外商品に比べて仕上がりの差がはっきりと出るため、給油所に対する信頼感を大きく左右する。そこで霜田マネジャーは「 手を抜いたら次はやってくれない」ことをスタッフに徹底指導。「 良好な仕上がりを必ず心掛ける意識を常に持たせておかないと、的確な行動は生まれない 」との経験則から作業手順、拭き上げ状況、所要時間など一連の洗車業務について自分の車で繰り返し練習させることにより、利用客の満足向上に努めている。 実務面では、車の汚れ状況などを見ながら「いつごろ洗車しましたか 」という切り口からアプローチする。反応が返ってくればそれがニーズであり、利用につながる可能性も生まれる。「ニーズは、消費者自身が答えを持っている 」という基本を忠実に対応するためにオリジナルメニューを開発、これが最大のヒット商品になっているとのこと。洗車後に利用客から「 きれいにしてくれてありがとう」と言われる感謝や感動の共有感が実績拡大の原動力だ。 |
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SSで洗車をしている人は わずか17%! | |||
苅部達夫 副委員長 | 平成14年4月新着情報より |
3月に「アイタック技研株式会社」の洗車総合スクールに行って参りましたので、その時の話を少ししたいと思います。 1,洗車の現状 一般のドライバーが洗車をする場所といえば、一番身近にあるガソリンスタンド、SSだと思いますが、アイタックさんが行った街頭調査によりますと、SSで洗車をしている人は、全体の5分の1以下、わずか17%しかいませんでした。 これは元売りが渋谷駅前等で自家用車所有者に調査した結果とも一致しています。 質問 ガソリンスタンドの洗車を気に入っているか。 常に気に入って洗う17%、 ![]()
これらの理由をみますと、まだ洗車そのものが商品化されていない様に思います。 現在では洗車に力を入れていらっしゃるSSさんも多くなっていますが、大多数のSSではまだこの様な状態なのではないかと思います。 「SSでは多額の投資をし、何十年にも渡って「洗車」という商売をしてきました。様々な新商品に取り組み、技術の向上を図り、上手い洗車を目指してきたはずです。 しかし、現実は17%の人しかSSで洗車をしてくれません。 17%以外のドライバーは、洗車にいける所、本当に自分の車をキレイにしてくれるところを求めています。」 2,具体的な提案 我々の売っているガソリンという商品は全国どこでも品質が同じであり、基本的に口頭で説明できます。油種と数量の確認で事足ります。あそこのSSでガソリン入れたら燃費が2倍よくなった、ということはありません。あったら異常です。 ガソリンは「必用商品」です。なければ車は動きません。いやでも入れなければならない物です。 こういった必要商品の購買選択基準は、安い、近い、接客がいい、入りやすい、きれい等 があります。まあ言ってみれば小売店の基本だと思います。 しかし洗車は「欲求商品」です。 洗車しなくても車は走ります。問題は欲しいか欲しくないかです。この辺につきましてはアイタックさんのHP上の社長コラム「はじめの一歩」にラーメン屋のたとえ話でわかりやすく説明されています。367〜369話 www.sensya.com 欲求商品は口頭では説明できません。必ずツール、メニュー表が必要です。レストランでメニューが必要なのと一緒です。 我々は洗車を「商品」にしなければなりません。つまりSSで洗車がイヤな理由の逆をやるわけです。
洗車は自分でつくる商品です。だから訓練が必要です。誰がやっても同じ品質でなければなりません。ツールもマニュアルも訓練も必要なのです。我々が付加価値を自由につけられる商品、SSにおいてほとんど唯一の「欲求商品」、それが洗車です。 洗車は人間が作業し、人間の目でキレイになったと判断し、お客様に商品をお渡しします。その時にお客様に見てもらう、確認してもらう事が重要です。 洗車機は道具であって、あくまでも主役は人間なのです。ここに洗車の可能性があると思います。 セルフSS等の低価格洗車が話題になっています。300〜500円くらいでしょうか。休日になると行列が出来ています。これに対抗して一般のSSまで割引洗車を打ち出しています。 しかし、これは間違っていると思います。「洗車」は欲求商品です。欲しくない物はタダでもいりません。現在のお客様は欲しい物には価値に見合ったお金を払うことを厭いません。 問題は、お客様が欲しくない商品を販売していることなのです。 SSの責任者、経営者の方々はこの問題に真剣に取り組まなければならないと思います。 かつてのオイルの様に他業種、業界に大事な商品シェアを奪われる可能性がある事を考えなければなりません。 わたしは、新潟市内のあるSSでアイタックさんの洗車システムで洗ってもらい、感動しました。SSの洗車で感動したのはこれが初めてでした。今、当社ではこの商品(キーパー)を導入して店の再構築に取り組んでいます。 我々がやらなければならない事は、本物の洗車をすること。「ドライバーに本気で感謝される洗車をする事」だと思います。 私は欲求商品の確立こそ、SS業界の急務だと確信しています。 |
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